よくある症状cases

ニキビのお悩み

<目次>

ニキビのこんなお悩みありませんか?

・顔に目立つニキビができてしまいとても気になる

・他人にニキビを見られるのが恥ずかしくマスクで隠している

・市販されているスキンケア商品や薬を試してみたけどなかなか治らない

・背中やお尻にできたニキビの対処法や治し方がわからない

・一度治ったと思ったのにまた繰り返しできてしまう

・顔のぶつぶつが気になるがニキビかどうか判別ができない

・ニキビに悩まされることのない肌になりたい

ニキビの症状は見た目に影響するだけでなく、触ると痛みを感じたり、痕が残ることもあります。肌の状態に不満や不安を抱えている方は多いでしょう。私たちのクリニックでは、一人ひとりの肌の状態を丁寧に診断し、最適な治療方法や日常生活のアドバイスを提供しています。ニキビの症状を早期に改善し、自信を持てる肌へと導くお手伝いをいたします。

1.ニキビとは?

ニキビとは、毛穴に皮脂や古い角質が詰まることによって引き起こされる皮膚の炎症性の状態を指し、その正式な名称は「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」といい、英語では「acne vulgaris」と呼ばれています。

「過剰に分泌された皮脂や不要となった角質細胞が毛穴に詰まり、毛穴内の常在菌であるアクネ菌が増殖し、それに伴う炎症が生じて腫れた状態のニキビができる」という仕組みです。

ニキビは、まず皮脂の過剰分泌によって毛穴がふさがれることから始まります。毛穴内に皮脂や角質がたまった状態のものを「コメド」と呼びます。コメドには、先端が閉じていて白っぽく見える「白ニキビ」と、先端が開いて酸化して黒っぽく見える「黒ニキビ」の二種類があります。コメドは小さな膨隆やざらつきとしてしか分かりにくいため、最初は気づきにくいこともあります。

顔の中でも特に皮脂の分泌が多い場所、例えば額(Tゾーン)、頬、鼻周り、あご、顔のライン(Uゾーン)だけでなく、首や胸、背中、おしりなどの部位にも出現します。コメド内部に皮脂が詰まり、そのためアクネ菌が増えやすい環境に陥ります。

アクネ菌は肌に常在する菌で、もともとは皮膚の酸性を保ち、他の菌の繁殖を抑える役割を果たしています。しかし、コメド内で増殖すると炎症を引き起こし、「赤ニキビ」へと進行します。さらに炎症が進むと、白血球や感染物質が混ざり合って膿が溜まり、「黄ニキビ」となる場合もあります。

誤解されやすい点として、「赤ニキビ」や「黄ニキビ」だけが本当のニキビと思われることがありますが、実際にはコメド状態から適切な治療を行うことで、症状の悪化を防ぎ、健康的な状態に保つことが可能です。

また、ニキビはさまざまな段階の状態が同時に存在していることが多いため、医師の診察ではそれぞれの状態を総合的に見極めて、最も適した治療計画を立てていきます。炎症が長引いて悪化すると、肌に赤みやへこみといったニキビ跡が残りやすくなることから、最近では初期のコメドの段階から跡になってしまうケースが指摘されています。そのため、早期に適切なケアを行うことが、美しい肌を保つ上で非常に重要となります。

【画像:マルホWebサイトより引用】

2.ニキビができる原因は?

ニキビができる主な原因は複数あります。まず、ホルモンバランスの変化やストレス、生活習慣の乱れにより皮脂腺が過剰に活動し、皮脂の分泌量が増加します。次に、毛穴の中の角質や皮脂の詰まりが起こることで、毛穴が塞がれやすくなります。その詰まりに菌(アクネ菌)が増殖し、皮膚内で炎症を引き起こします。また、脂っこい食事や糖分の多い食品、不規則な睡眠や過度なストレスもニキビの悪化要因となることがあります。これらの要素が複合的に絡み合って、ニキビの発生につながります。

3.ニキビの治療法は?

もしニキビができてしまった場合、悪化やニキビ跡になる前に適切な治療を始めることが重要です。現在、保険が適用されるニキビの治療薬には、「炎症を起こす前の段階のコメド(初期のニキビ)」と、「炎症を起こした赤ニキビや黄ニキビ」のそれぞれに合ったものがあります。

赤ニキビや黄ニキビは、主にアクネ菌の活動によって起こるため、抗菌薬の外用薬や、症状が中程度以上の場合は内服薬が基本的な治療です。加えて、漢方薬やビタミン剤の内服療法も選択肢となります。また、炎症を伴うニキビには、膿を出す処置や、つぶすことで治す処置もあります。

最も重要なのは、「コメド」段階のニキビからしっかりと治療を行うことです。コメドに対して効果的な外用薬には、毛穴の詰まりを改善するピーリング作用や、アクネ菌を殺菌する成分を含むものがあります。思春期ニキビや再発性のニキビの場合、コメドを早期に除去し、これを根本から改善することで、ニキビのできにくい肌質に近づけることが可能です。

ただし、コメド治療薬はピーリング作用を持つため、乾燥や赤みといった副作用が出やすく、少し使いづらい側面もあります。肌の状態によっては、ツルツルの肌になるまでに少なくとも3ヶ月、できれば1年続けることが望ましいです。また、10代や20代の若い時期には、薬の使用を一旦止めた後もコメドができやすいため、定期的なピーリング治療を継続するのが良いでしょう。

時間がかかることもあるかもしれませんが、ニキビができにくく、滑らかでツルツルしたお肌を目指して一緒に治療に取り組んでいきましょう。

ほとんどのニキビは、保険内の薬で適切に治療することが可能です。しかしながら、一部の方では、保険診療だけでは十分な効果が得られないケースもあります。たとえば、若い男性に多い重症のニキビや、ホルモンの一種であるアンドロゲンが関わる成人ニキビなどは、治療が難しいとされることがあります。そのような場合には、自由診療の治療法をご提案させていただくことがあります。

当院で行なっているニキビ治療一覧

治療の種類治療治療の効果治療期間保険適応の可否
費用
外用薬コメド治療薬 (ベピオ、デュアック、ディフェリン、エピデュオ)ピーリング作用により、毛穴のつまりをとり、ニキビの元であるコメドを治します。3ヶ月~1年半保険適応
外用薬抗菌薬 (ダラシン、アクアチム、ゼビアックスなど)アクネ菌に対する殺菌作用で、赤ニキビや黄ニキビに使います。1~2週間保険適応
外用薬イオウ製剤アクネ菌に対する殺菌作用や、皮脂の分泌抑制、また角質を柔らかくする効果があります。数ヶ月保険適応
内服薬抗菌薬アクネ菌や皮膚表面の細菌に対する殺菌作用があり、赤ニキビや黄ニキビに使います。1~2週間保険適応
内服薬ビタミン剤ビタミンB2やB6は皮脂の分泌量を適正にし、皮膚や粘膜を保護する働きがあります。数ヶ月保険適応 (症状により適応外になることもあります)
内服薬漢方薬
(十味排毒湯や黄連解毒湯等)
皮膚の赤みやかゆみ、腫れや化膿を抑えます。数ヶ月保険適応
内服薬漢方薬
(柴苓湯)
ニキビ痕の赤みや凹みに効果があります。数ヶ月~1年保険適応
処置面ぽう圧出専用の器具で押し出すことで、主に黄ニキビの中身を出し、治りを早くします。通常一回の治療で治癒保険適応
処置ケナコルト局所注射(ステロイド)赤ニキビに注射することで治りを早くします。また、痕(しこり)に注射することで繊維芽細胞の過剰な働きを抑制し、しこりを小さくします。赤ニキビは通常一回。 痕(しこり)は通常月に一回、数ヶ月~半年。保険適応
外用薬アゼライン酸毛穴のつまり改善、皮脂分泌抑制、アクネ菌殺菌、抗酸化作用、美白作用などがあり、海外では長くニキビ薬として使われています。また、ニキビ痕の赤みにも有効です。数ヶ月~1年自費診療 1本¥1,980
内服薬イソトレチノインビタミンAの一種で、皮脂の分泌抑制、毛穴のつまり予防、アクネ菌に対する抗菌作用、抗炎症作用があります。強力なニキビ治療薬です。数ヶ月~半年自費診療
(1ヶ月あたり)

10mg ¥10,000
20mg ¥19,000
30mg ¥29,000
40mg ¥38,000

他、採血費用・再診料がかかります
施術ケミカルピーリング皮膚表面の余分な角質を取り除くことで、毛穴のつまりを改善したり、肌の新陳代謝を促進し、ニキビ治療だけでなく、色素沈着を改善します。ニキビ治療だけでなく、ハリ、小じわ、くすみ、キメの改善などアンチエイジングも期待できます。数ヶ月~半年一回¥10,000 月一回程度が効果的です。
施術CO2フラクショナルレーザーレーザーをマイクロドット状に照射し、真皮内に熱損傷を加えることで、肌の再生機構が働き、深部でコラーゲンが生成され、ニキビ痕の凹凸の改善に効果があります。また、赤ニキビの治療、予防にも有効です。毛穴、たるみ、小じわなどにも有効であり、アンチエイジング効果もあります。3ヶ月ごとに一年程度一回¥25,000
(顔全体の場合)

4.生活の中で気をつけることは?

洗顔

ニキビ肌を清潔に保つためには、正しい洗顔がとても重要です。洗顔料は、肌に刺激の少ない優しいタイプを選び、ぬるま湯でしっかりと泡立ててから優しく洗います。力を入れすぎず、肌を傷めないように、泡を顔にのせて軽くなでるように洗いましょう。洗顔は1日2回(朝と夜)を目安に行い、その後は清潔なタオルでそっと押さえるように水分をふき取りましょう。

保湿

洗顔後は、肌の乾燥を防ぐために保湿を行います。ニキビ肌には、油分の少ない軽めの保湿ジェルやローションがおすすめです。適量を肌に優しくなじませ、肌のバリア機能を回復させることで、過剰な皮脂分泌や乾燥を防ぎ、ニキビの悪化を抑えます。ただし、重いクリームや油分の多い製品は避け、肌に刺激を与えない製品を選ぶようにしましょう。

規則正しい生活やバランスのよい食事

ニキビ改善には、規則正しい生活とバランスの良い食事、十分な睡眠が重要です。適度な運動やストレス管理も肌の健康を保つポイントです。洗顔は優しく行い、過剰な洗顔やニキビのつぶしは避けましょう。化粧品もノンコメドジェニック製品を選ぶことが効果的です。食事面では脂っこいものや糖分を控え、バランスの良い栄養を摂取することも大切です。これらのポイントを押さえた生活習慣で、ニキビの予防・改善につなげましょう。

5.医師からのメッセージ

ニキビは身近な肌のトラブルのひとつですが、特に思春期の時期には多く見られ、なかなか誰にも相談できずに一人で悩まれることもあります。現在では、保険適用の治療薬も充実しており、早めに治療を始めることで改善が期待できることがわかってきています。

当院では、お子さまでもご自身でご家庭でのケアや外用薬の使い方について丁寧にご説明しています。なるべく早く受診して相談いただくことをお勧めします。また、大人の方のニキビや、すでに跡になってしまった方に対しても、適した治療法をご提案させていただいています。

一人ひとりの患者さまに寄り添い、症状の改善まで丁寧にサポートいたしますので、気になることがありましたら遠慮なくご相談ください。

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白金あおば皮フ科クリニック
クリニック名
医療法人社団みなとあおば
白金あおば皮フ科クリニック
院長
森下 未奈子
診療内容
一般皮膚科、小児皮膚科、アレルギー科、美容皮膚科
住所
〒108-0072
東京都港区白金1-2-2
白金ザ・スカイ西棟1F
最寄駅
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